YouTubeやSNSを開けば、今日も今日とて流れてくる「これだけで健康になる」「医者が隠した真実」「知らないと損する」系の健康動画。
正直に言うと、あれを真面目に信じて実践している人を見ると、心配より先にげんなりする。
今回は、特に目につく“エセ医学あるある”をいくつか挙げてみたい。
① 大して負荷の無い「ゆるゆる運動」
「1日3分で痩せる!」「寝ながらできる最強トレーニング!」
──いや、それ効いたら苦労しねぇ。
身体は残念ながらそんなに都合よくできていない。
筋肉も心肺機能も、ある程度の負荷と継続がなければ変わらない。
高齢者の転倒予防やリハビリとして意味がある運動と、
健康な成人が「体を変える」ための運動をごっちゃにしてはいけない。
「楽で効く」は、ほぼ例外なくマーケティング用語だ。
② 根拠の無い毒素の排泄方法(宿便て何だよ)
出ました、宿便。
まずはっきり言うと、
医学的に定義された“宿便”は存在しない。
腸は常に動いているし、何週間も便が腸壁にこびりつく構造にはなっていない。
「デトックス」「毒素が溜まる」という言葉も、ほぼ雰囲気ワード。
肝臓と腎臓という超優秀な解毒装置を、なぜかみんな完全スルーするのは本当に謎。
汗から毒素は出ない、そらサウナで死人増えるわ。
③ 「ホルモンの油はコラーゲンだから食べても大丈夫」
この理論を考えた人、
コラーゲンの意味を1回調べてから出直してほしい。ホルモンの油は油だからゴリゴリに脂質。
コラーゲンはタンパク質。
食べた時点でアミノ酸に分解され、
「肌のコラーゲン」になる保証はどこにもない。
さらに言えば、
「ホルモンの油」という日本語もだいぶ怪しい、一括りに動物性の脂肪。
“なんとなく体に良さそう”という言葉の寄せ集めほど、信用ならないものはない。
④ 聞いたことのない水
「この水を飲むだけで体が変わる」
「〇〇波動水」「特殊製法の水」
本当なら、
せめて特保(トクホ)でも取ってから出直してほしい。
水は水。
ミネラル含有量の差はあれど、
医学的に“奇跡を起こす水”は存在しない。
じゃあ、何を信じればいいのか?
ここまで散々ディスってきたが、
一つだけ、割と信じていい情報源がある。
それが──
【マッチョの言うこと】
いや、これはほんまに。
マッチョは
・実際に身体を変えている
・再現性のある負荷と食事を知っている
・嘘をつくと身体でバレる世界にいる
この3点が強すぎる。
ただし注意点が一つ。
マッチョのレシピは除く。
あれは味の薄い食事制限よりマシなだけて当然ファミレスやラーメン屋よりマズい。
結論:楽・簡単・秘密の方法は、ほぼ嘘
健康に近道はない。
これは退屈だが、ほぼ真実。
・適度な負荷の運動
・普通の食事
・十分な睡眠
・怪しい話を疑う知性
これだけで、世の中の9割の健康動画は不要になる。
「医者が隠している」より、
「実践しても辛いことが多いから医者が言っても無駄」な方がだいたい真実だ。


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